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シノワズリーとは・・・? 「シノワズリ−」という言葉は、 多くの方がどこかで耳にされたことがあると思いますが、 どんな印象をおもちでしょうか。 それは、単に中国のスタイルにするということではなく、 もとは西洋、特にイギリス、フランスを中心とした国々の人たちが、 神秘的な東洋の魅力に触れ、あこがれを抱いて 自分達の西洋的生活様式の中に 溶け込ませていくところに生まれたスタイルでした。 でも今、あらためて私達流シノワズリ−として見つめ直してみましょう。 ![]() ※シノワズリ−・・・「中国趣味」の意味。仏語。 |
昔、中国がChina ではなくCathayと呼ばれていたころ、その姿はベールに包まれていました。 時折、少数の西洋の冒険家により伝えられる美しいものは、西洋の人たちに強いイマジネーションと憧れをかきたてました。 強大な権力を持つ皇帝の絢爛豪華な世界の話は一層、神秘性を醸しだしていったのです。 17世紀に入り、航海技術の進歩という時代背景もあり、東インド会社の船では多くの美しいもの(陶器、象牙、漆、シルクなど)が西洋に流入、欧米、特にイギリス、フランスなどで、一気にシノワズリ−熱が膨れ上がり、あらゆる芸術家から職人までもが、その技や芸術的なモティーフを追い求めます。 18世紀には、シノワズリ−(元は”中国趣味”の意)の装飾芸術の重要要素としての地位が確立、王宮やアッパークラスの人々の生活に溶け込んでいき、 あらゆる芸術や、文化に影響していくのが見られます。 白と藍色の美しい磁器を作る技術なども、当初ヨーロッパにはなく、シノワズリ−の影響によって生み出されたものなのです。(マイセン、ヘレンド、ロイヤルコペンハーゲンなどの藍と白の染付け磁器にも見られます。) その後、白と藍のティーカップ、東洋的な花をカーテンに用いるなど、意識しないレベルにまで人々の生活に浸透していきます。 |
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シノワズリ−をイメージしたとき、まず浮かぶ街は上海、香港ではないでしょうか。 特に上海は「租界」としてイギリスが1845年に創設した外国人居留区に始まり、第2次世界大戦中になくなるまで大変繁栄しました。 20世紀初頭、多くの欧米人が出入りすることでヨーロッパの影響を強く受けつつ、欧米人にはそのオリエンタルな魅力を堪能させた街。 今も世界のあちこちで、1930年代上海をイメージしたシノワズリ−・インテリアのお店やレストラン、会員制クラブなどが展開されています。 また、ほぼ同時期、香港はイギリスの租借地として、イギリス文化の影響を強く受けることとなり、また違ったシノワズリ−を開花させていきました。 ここ香港もまた、欧米に東洋への憧れを広げていく基点になったといってよいと思います。 返還後の香港は、外国から戻ってきたアッパークラスの人々の欧米化された美意識によるニーズで、様々な生活場面においてスタイリッシュな方向へ進んでいます。 そしてまた上海は、ここ数年の国の政策による外資誘致で、次々と欧米系ホテルの建築、それに伴う観光事業拡大で、めざましい変貌をとげているのに加え、若いインテリ層の人たちによる自国文化への回帰がモダンシノワなものを生み出しつつあります。 ユニークなのは、「La Chinoiserie(シノワズリ−)」という言葉が、彼らの間ではあまり一般的でないという点でしょうか。 「シノワズリ−」という言葉の代わりに「East Meets West Style」という方がわかりやすいようです。 ここ最近の時代の流れとしては、外国人を十分に意識しつつ急速にあらゆるジャンルのものを洗練、上質、そして新しいシノワへと推し進めている状況です。 |
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以前から、特に欧米では中国アンティーク家具のコレクターを中心に、根強い中国趣味、日本趣味(いわば、シノワズリ−、ジャポネズリー)の人々がいます。 また最近では、逆に欧米で生活経験があるような中国系の人がかえって新鮮な気持ちで歴史ある自国文化の伝統的な中国家具、中国スタイルを見直している状況も現れてきています。 現在でも世界的有名オークションで、特に明時代の高級ハードウッドの家具は法外な価格で落札されています。 ただ惜しいことに、中国では混迷の文革時代の中、貴重なアンティーク家具はその大部分が姿を消し、希少性の高い材質を使った明時代の高級家具などは、普通、美術館などでしかお目にかかれないといった状況だそうです。 ※ →「気ままな情報・気まぐれコラム」もご参考に。 |
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中国では約2000年前から椅子の生活に切り替わりました。その為、中国の家具はオリエンタルな雰囲気でありながら、西洋的生活スタイルから見て違和感が少ないものだといえます。 私達日本人は当然、和のスタイルがもつ美しさも知っているわけですが、 やはり現状では、ヨーロピアンスタイル中心で暮らしています。 そのスタイルの中に、機能的にもデザイン的にも、比較的自然になじみやすいオリエンタル・テイストとして、シノワズリーなアイテムを加えてみましょう。 そこから生まれたスタイルも、個性的でオシャレなのではないでしょうか。 それが物語を秘めたアンティークならば、一層、魅力を放つことでしょう。 最近、インテリアにおいても価値観は多様化し、実に柔軟な発想で自分なりのスタイルを築いていらっしゃる方が多いと思います。 バリやベトナムといった素朴なアジアンなスタイルに目を向け、素敵に取り入れていられる方も多い中、あえてシックなシノワズリーのスタイルを楽しんでみるのもよいと思います。 もともとシノワズリーは西洋における上流のクラシカルなインテリアの時代に取り入れられてきたため、かなり華美な印象もあります。 でも、今私達が目指したいシノワズリーとは、華美でもなく、完全な中国スタイルを目指すものでもなく、すでに私達のベースになっているヨーロピアンなスタイルの中に、スパイスとして取り入れていこうという、あくまでも控えめで上品さを失わないものです。 元来の西洋人の取り入れ方とはまた違う、より繊細にして親しみの感じられる空間を作り出していければと考えます。 シノワズリーアイテムは、その分量やファブリックの色使い、手持ちの家具との組み合わせによっては、オーソドックスにもモダンにも多彩なアレンジが楽しめるのが特徴です。 東洋と西洋が自然に溶け合う洗練されたシノワズリーな空間は、伝統的なのにスタイリッシュ、ノスタルジックなのにモダンな、不思議な魅力で私達を惹きつけます。 ★シノワズリー・スタイルのコーディネート例をご紹介しています。→Coordinates: テーマ別INDEXへ♪ |
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