気ままな情報
中国アンティーク家具、中国雑貨などシノワなグッズをお楽しみください。気ままな情報・気まぐれコラム TOPへ



中国アンティーク家具、中国雑貨などシノワなインテリアです。



中国の家具・小物・陶磁器などの装飾として用いられる
動植物その他のモチーフ(文様)は、単に美しいデザインのためではなく、
それぞれに伝説的、神話的、信仰的な意味が込められています。
それらを知ることで、一層チャイニーズ・アイテムに
親近感を感じられるかもしれません。
日本でも、古伊万里、着物の柄などでみられます。




 
 

1 動物・生き物編
2 植物編
3 その他編
4 謎の文様: ”Vesica Piscis”
           (ヴェシカ・パイシーズ)





      動物・生き物編  


  * ・・・・・・・・ 漢の時代から皇帝の象徴です。 天を支配すると考えられ、四霊の一つ。 龍が1番目、鳳凰が2番目、麒麟が3番目、亀が4番目。 四神(玄武、青竜、白虎、朱雀)の一つでもあります。 元と明の時代、5爪の龍は皇帝のみのものであり、4爪は皇子、3爪以下は官僚を示したり、また4爪は朝鮮、3爪は日本に広まりました。

  * 鳳凰 ・・・・・・・・ 女帝の象徴であり美しさを表します。 平和と繁栄の時代にのみ現れる、四霊の一つ。 鳳は雄、凰は雌とも言われています。 それぞれ意味をもつ5色の尾羽をもちます(赤、黄、青、白、黒)。 小さい鳥の一群が常に鳳凰が飛ぶ際に一緒に描かれます。

  * 麒麟(キリン) ・・・・・・・・ 四霊の一つ。 麒は牡を、麟は牝を表します。 優れた王の現れたときに出現すると言われていました。

  * ・・・・・・・・ 四霊、四神の一つ。 長寿と不死、生命力を表します。 未来予知の能力があるとされ、占いにも用いられました。

  * ・・・・・・・・ 四神の一つ。 強さと勇敢さを表し、魔除けになります。 竹やぶに棲んでいるとされます。

  * 蝙蝠(コウモリ) ・・・・・・・・ 「蝠」と「福」が同音なので、幸福の象徴。 特に5匹の蝙蝠は「長寿・富・健康・美徳・自然死」の五福を意味し、図が逆さの場合、「倒福」の音から「到福」となるのでさらに縁起よいとされます。

  * 獅子(ライオン) ・・・・・・・・ 聖獣で力(権力)の象徴。 神聖なものの守護者、その頂点です。 しばしば一対で描かれます。 仏教で牡丹を食したことから牡丹との合わせ文様が多く見られ、護身を表します。

  * 鹿 ・・・・・・・・ 聖獣であり、長寿の象徴。 「鹿」は「禄」と同音であることから、財運も表します。 蝙蝠の「福」と霊芝(寿)の組み合わせは「福禄寿」の吉祥文です。

  * ・・・・・・・・ 速さと発展の象徴。 8頭の馬の伝説がモチーフとしてよく用いられます。

  * ・・・・・・・・ 強さと賢明さ。 高い倫理観。

  * ・・・・・・・・ 悪霊を追い払うと考えられました。 また、長寿も表します。

  * ・・・・・・・・ 悪霊を追い払うと考えられました。 魔除けになります。

  * ・・・・・・・・ 長寿と知恵の象徴。 仙鶴として仙人の乗り物にもなります。 雲の中を飛ぶ「雲鶴」という吉祥文などがあります。

  * ・・・・・・・・ 忠誠と長寿を表します。 春の到来を告げます。

  * 家鴨(アヒル) ・・・・・・・・ 結婚における忠誠の象徴。 水草の間を泳ぐつがいの鴨(オシドリ)は特に14世紀の青花磁器で好まれたデザインです。

  * 鷲(ワシ) ・・・・・・・・ 強さの象徴。

  * 孔雀 ・・・・・・・・ 美しさと威厳の象徴。 尾羽は明時代から官僚のランクを示すのに用いられました。

  * 雉(キジ) ・・・・・・・・ 皇帝の権威の象徴。 官僚の象徴としても用いられました。 白雉は瑞獣であり瑞祥です。 倫理、貞潔を表します。

  * 鶉(ウズラ) ・・・・・・・・ 勇気の象徴。 粟との組み合わせがよく見られます。

  * 雄鶏 ・・・・・・・・ 魔除けになります。 夜明けの鳴き声で霊を追い払うと考えられました。 また、達成と名声を表します。

  * ・・・・・・・・ 「魚」の音が「有余」と同じことから富の象徴。 また多産から子孫繁栄、豊穣多産を表します。 2尾の魚は「双魚文」といい中国の8吉祥のひとつで、家庭の調和、夫婦の愛情を表します。

  * ・・・・・・・・ 優秀な鯉のみが瀧門という急瀬を登ることができ龍になるといわれ(登竜門の伝説)出世の象徴。 双鯉は究極の調和を表します。

  * ・・・・・・・・ 両頭蛇の伝説から「四方中国の異気」として2つのイメージ「調和」と「破局、災厄」の象徴です。

  * 3つ足のヒキガエル ・・・・・・・・ 月に棲むといわれています。 カエルの変態する生態が形を変えていく月に通じます。 奇数は「陰陽」の思想から縁起のよい数字。

  * ・・・・・・・・ 富貴、長寿、美、喜びを表す瑞祥。 変態する生態から「復活」のシンボルでもあります。 牡丹との組み合わせが好まれます。

  * 蝉(セミ) ・・・・・・・・ 不死を表します。 樹液のみ摂るので「高潔」、脱皮することから「再生」のシンボル。 蝉の五徳は「文・清・廉・倹・信」。

  * 蟋蟀(コオロギ) ・・・・・・・・ 闘争心を表します。 宋代、中国では雄が雌を奪い合うのを遊びに取り入れていました。 「詩経」では秋の到来を告げるモチーフ。



            


     植物編  



  * ・・・・・・・・ 竹・梅と共に「歳寒三友(冬の3友人)」のひとつ。 厳寒(逆境)でも常緑を保つことから、長寿、節操、友情、清廉、を象徴。 

  * ・・・・・・・・ 長寿の象徴。 「歳寒三友(冬の3友人)」のひとつ。冬でも常緑のため、不変、節操を、折れにくいことから不屈の精神力を表します。

  * ・・・・・・・・ 「歳寒三友(冬の3友人)」のひとつ。 冬の寒中に咲くことから、忍耐、清らかさ、気高い美しさを表します。 春を呼ぶので不老長寿をも表します。 5弁の花びらは「福・禄・寿・喜・財」の五福を表します。

  * ・・・・・・・・ 梅、牡丹、蓮と共に、四季を表します。 菊は秋の象徴で、薬として用いられた謂れから、長寿・快活さの象徴。 梅・竹・蘭とともに四君子と呼ばれます。

  * 牡丹 ・・・・・・・・ 大輪の花を咲かせることから、富貴を表す最も高貴な花。 百花の王として百獣の王、獅子との組み合わせが好まれます。

  * ・・・・・・・・ 純真さと完全さの象徴。 また、夏と豊穣も表します。仏教における八吉祥のひとつ。

  * 瓢箪 ・・・・・・・・ 天と地を含む小宇宙。 長寿と子孫繁栄、魔除けを表します。

  * ・・・・・・・・ “仙果”としても知られ、道教において不老不死の霊薬でした。
桃は3000年に一度咲き、永遠の命の実が熟すのにもう3000年かかるといわれます。 結婚、春、長寿の象徴。

  * 石榴(ざくろ) ・・・・・・・・ 多くの実と種ができることから、豊穣、子孫繁栄の象徴。

  * ・・・・・・・・ 仏教における従順の象徴。 また、春の象徴でその生命力から蘇生を表します。 悪魔を追い払う力をもちます。 時に不吉の意味。

  * 蓬(ヨモギ) ・・・・・・・・ 香り高いよもぎは、“八宝”のひとつ。 病気、悪霊を追い払います。

  * 宝相花(ホウソウゲ) ・・・・・・・・ 蓮、牡丹などから組み合わせて作られた架空の花。 総合的美しさの象徴でしょうか。







      その他編  


  * 真珠 ・・・・・・・・ 月の生まれ変わり、隠された才能の象徴であり、美しさ、純粋さのしるしでもあります。 

  * ・・・・・・・・ 変化するさまは、吉凶の占いにも用いられました。 龍との組み合わせも多く、瑞雲としておめでたいモチーフです。

  * ・・・・・・・・ 幸運を呼びます。 (左記と逆の右万字が普通。) 透かし建具のモチーフとしての”万字崩し”も多用されています。

  * ・・・・・・・・ 文字通り幸せを表します。 逆さになった「福」は「到福」の音から、さらに縁起がよいとされます。

  * 寿 ・・・・・・・・ 長寿を表す吉祥文字です。

  * 喜喜 ・・・・・・・・ ダブルハピネス。 双喜模様は非常におめでたい吉祥絵柄。

  * 太極図 ・・・・・・・・ 白と黒の組み合わさったこの文様は、中国の”陰陽”という哲学を図に表したものです。
                       






      謎の文様: ”Vesica Piscis”(ヴェシカ・パイシーズ)  


この2つの円が重なったモチーフは、上の写真のように中国家具や中国アンティークなどに用いられているのをよく見かけ、シノワな印象がありましたが、日本でもお寺のご住職の方のお袈裟の地模様などで見かけたので、調べてみました。 やや「ダ・ヴィンチ・コード」のような図像学的展開となってしまいましたが、シンプルな文様に潜む不思議さ奥深さに触れることとなりました。

■その文様の意味は・・・?
そのシンボルとしての存在を辿ってみますと、この図像はラテン語で”Vesica Piscis(魚の器)”という名前があり、デザイン、特徴的な比率から不思議な意味を含んでいるものであることがわかりました。

中央部分のアーモンド形は魚を示し、十字架がシンボルとなる前、キリスト教ではその魚がキリストを象徴していたということです。 

さらにキリスト教の中世美術史においては、キリストや聖母を囲むように描かれたアーモンド型の「光背(後光のようなもの)」が”Vesica Piscis”であり、それはまた”Mandorla(マンドルラ)”とも呼ばれているそうです。 →参考画像

また、このアーモンド型の部分は、それぞれ円の中心を通ることから長い方の径対短いほうの径が「265:153」になり、それはつまり「√3:1」ということであり、聖なる数字と呼ばれているそうです。 ちなみにこの「153」という数字は聖書「ヨハネの福音書(21:11)」に出てくる奇跡の逸話「Catch of 153 fish」 という153尾の魚を捕まえる話に現れる数字であり、数理的にも「三角数」という興味深い数でもあります。

※三角数とは:  ものを三角に並べるとできる合計数。 例:1, 3, 6, 10, 15, 21, …153,…
   ○
  ○ ○
 ○ ○ ○
○ ○ ○ ○       
■日本で見かけるこの文様は・・・?
お寺のご住職のお袈裟や本堂の祭器(真言宗)に見られたので伺ってみると、特に仏教との繋がりというわけではなく、そのお寺が奈良・長谷寺を御本山としており、その家紋が「輪違ひ」という名のこの文様とのことでした。 
意味としては「人は二つの輪のように仲良く手を組むように生きねばならない」というものや、大乗仏教にはその世界観を象徴的に表した金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅というものがあり、この世はそれらが組み合わさってバランスがとれると考えられ、「輪違ひ」はこれを表したものという見方もあるようです。
いずれにしろ、仏教的な意味合いも深いらしく寺社の紋として多く見られるようです。

■中国家具に見られる場合は・・・?
この点に関しては、残念ながら明確な解答が得られていないというのが現時点です。
仏教的な意味からなのか、それはキリスト教的文様が東へ伝わりつつ仏教に入ってきたものなのか定かではありません。 ただ、キリスト教的”Vesica Piscis”と違い、輪が立体的に組み合わさっている図案のようであり、”Vesica Piscis”のように両円の中心をそれぞれが通っているかどうかはわかりません。

■浄土真宗の僧侶の方のご意見から
「仏教にしてもキリスト教にしても、またイスラムにしても西と東を結ぶ『シルクロード』の交流を通してさまざまに関係しあっていることは確かです。 モロッコのお菓子と日本のお茶菓子には似ているものもあります。 文様についてもそれはいえます。 唐草模様もそうです。 現在使われているアラビア数字はインドで使われていたものをアラブの人が西洋に伝えたものです。 ギリシャの文化もインド中国を通って日本にたどり着いています。 日本は終着駅のようなものです。」

このお話で、シルクロードを通じての古代オリエント文明の影響を思い起こしました。 
こちらもご参考に。

・・・・・・・・・・
また補完できる事実等がわかりましたら、追加記載したいと思います。





     ページのトップへ

   
     

Home | テーマ別インデックス|  カテゴリーオーダー家具オリジナル製品ご注文方法
お店のご紹介お問い合わせ
シノワズリーとはコーディネートのコツ気ままな情報お客様の声Link

Décor Consonance © 2003. All rights reserved.