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| 中国の家具・小物・陶磁器などの装飾として用いられる 動植物その他のモチーフ(文様)は、単に美しいデザインのためではなく、 それぞれに伝説的、神話的、信仰的な意味が込められています。 それらを知ることで、一層チャイニーズ・アイテムに 親近感を感じられるかもしれません。 日本でも、古伊万里、着物の柄などでみられます。 |
(ヴェシカ・パイシーズ) |
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この2つの円が重なったモチーフは、上の写真のように中国家具や中国アンティークなどに用いられているのをよく見かけ、シノワな印象がありましたが、日本でもお寺のご住職の方のお袈裟の地模様などで見かけたので、調べてみました。 やや「ダ・ヴィンチ・コード」のような図像学的展開となってしまいましたが、シンプルな文様に潜む不思議さ奥深さに触れることとなりました。■その文様の意味は・・・? そのシンボルとしての存在を辿ってみますと、この図像はラテン語で”Vesica Piscis(魚の器)”という名前があり、デザイン、特徴的な比率から不思議な意味を含んでいるものであることがわかりました。 中央部分のアーモンド形は魚を示し、十字架がシンボルとなる前、キリスト教ではその魚がキリストを象徴していたということです。 さらにキリスト教の中世美術史においては、キリストや聖母を囲むように描かれたアーモンド型の「光背(後光のようなもの)」が”Vesica Piscis”であり、それはまた”Mandorla(マンドルラ)”とも呼ばれているそうです。 →参考画像 また、このアーモンド型の部分は、それぞれ円の中心を通ることから長い方の径対短いほうの径が「265:153」になり、それはつまり「√3:1」ということであり、聖なる数字と呼ばれているそうです。 ちなみにこの「153」という数字は聖書「ヨハネの福音書(21:11)」に出てくる奇跡の逸話「Catch of 153 fish」 という153尾の魚を捕まえる話に現れる数字であり、数理的にも「三角数」という興味深い数でもあります。 ※三角数とは: ものを三角に並べるとできる合計数。 例:1, 3, 6, 10, 15, 21, …153,… ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○■日本で見かけるこの文様は・・・? お寺のご住職のお袈裟や本堂の祭器(真言宗)に見られたので伺ってみると、特に仏教との繋がりというわけではなく、そのお寺が奈良・長谷寺を御本山としており、その家紋が「輪違ひ」という名のこの文様とのことでした。 意味としては「人は二つの輪のように仲良く手を組むように生きねばならない」というものや、大乗仏教にはその世界観を象徴的に表した金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅というものがあり、この世はそれらが組み合わさってバランスがとれると考えられ、「輪違ひ」はこれを表したものという見方もあるようです。 いずれにしろ、仏教的な意味合いも深いらしく寺社の紋として多く見られるようです。 ■中国家具に見られる場合は・・・? この点に関しては、残念ながら明確な解答が得られていないというのが現時点です。 仏教的な意味からなのか、それはキリスト教的文様が東へ伝わりつつ仏教に入ってきたものなのか定かではありません。 ただ、キリスト教的”Vesica Piscis”と違い、輪が立体的に組み合わさっている図案のようであり、”Vesica Piscis”のように両円の中心をそれぞれが通っているかどうかはわかりません。 ■浄土真宗の僧侶の方のご意見から 「仏教にしてもキリスト教にしても、またイスラムにしても西と東を結ぶ『シルクロード』の交流を通してさまざまに関係しあっていることは確かです。 モロッコのお菓子と日本のお茶菓子には似ているものもあります。 文様についてもそれはいえます。 唐草模様もそうです。 現在使われているアラビア数字はインドで使われていたものをアラブの人が西洋に伝えたものです。 ギリシャの文化もインド中国を通って日本にたどり着いています。 日本は終着駅のようなものです。」 このお話で、シルクロードを通じての古代オリエント文明の影響を思い起こしました。 →こちらもご参考に。 ・・・・・・・・・・ また補完できる事実等がわかりましたら、追加記載したいと思います。 |
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