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 旅のコラム（17） ・・・パリのプチ・ミュージアム・・・ |
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ヨーロッパを旅したときに思わぬところで出会うシノワズリなモノや場面には、”シノワズリー”の本来の意味「西洋における中国・東洋趣味」の視点に立ち返って、あらためてインスパイアされる気がします。 特にフランスを中心とした西洋では、東洋へのあこがれの萌芽がどのような西洋的感性の中に醸成されたのか、そんな興味を胸に抱いて旅してしまいます。 今回のパリ旅行でもそんな出会いが数々ありましたが、その中でのひとつの素敵な遭遇に、マレ地区のアンリ4世によって17世紀に作られた美しいボージュ広場の近く、閑静な住宅街にあるこじんまりしたミュージアム「Musée Cognacq-Jay（コニャック・ジェイ美術館）」がありました。 そこでもシノワズリ家具や伊万里のような品に出くわしました。 ここは、コニャック夫妻が集めた18世紀の見事な美術工芸品が当時の貴族の館そのままに展示されている美術館で、その優雅な生活ぶりも垣間見ることのできる場所です。 建物からインテリア、美術品などのしつらえも当時のままの保存展示とのことで、そのままその時代にタイムスリップし、当時が偲ばれる雰囲気に浸れる魅力がありました。 美術品も、ワトー、ブーシェ、フラゴナールなどの絵画、ルイ16世様式家具調度品、精緻で豪華な装飾アイテムなど多岐にわたり、豪華なサロンなど見ごたえがあります。 パリ市内には数ある”プチ・ミュージアム”ですが、作品や美術工芸品など、”建物全体でその品の存在感を味わい愉しむ”というスタイルで訪れてみるのもお勧めだと思います。   
* * * * * * * * * * 他にもパリにはいくつも個人や画家自身の邸宅兼アトリエがそのまま美術館になっているものがあり、大型美術館とはまた違った、魅力あるパフォーマンスを楽しむことができます。 たとえば、 ・ Musée National Eugéne Delacroix （国立ドラクロワ美術館） 6 Rue de Furstenberg, 6 Tel. : 01.44.41.86.50 晩年のドラクロワの住宅兼アトリエが美術館になっています。 サンジェルマン・デ・プレ 教会のすぐ裏という便利でおしゃれなエリアにあってひっそりと静かなたたずまいです。 ・ Musée Gustave Moreau （ギュスターヴ・モロー美術館） 14 Rue de la Rochefoucauld, 9 Tel. : 01.48.74.38.50 もとモローの私邸で、幻想的な作品と同時に建物、家具、調度品など堪能できます。 代表作「ジュピターとセメレ」を含む数千点の作品を収蔵しています。 ・ Musée Marmottan （マルモッタン美術館） 2 Rue Louis Boilly, 16 Tel. : 01.42.214.07.02 美術史家でコレクターだったマルモッタンの屋敷が美術館となったもの。 モネの作品が充実しています。 こちらもパリの高級住宅街パッシーエリアです。 ＜２００７/１＞ |
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| 旅のコラム（18） ・・・パリのグルメ/ホテル・・・ |
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冬のパリは時に寒さの問題がありますが、街のあちこちを飾るイルミネーションは上品な華やかさが本当のパリらしさを感じさせてくれる、大変美しい季節です。 厳しく制限のある建築や装飾の基準が、街の全体に統一感ある芸術性を生み出しているようです。 街全体から感性を刺激される場所ではないでしょうか。 グルメなトピック） 言うまでもなく、美食の最高峰が集まる街ですが、気のおけないビストロやカフェにも十分楽しめるスポットがパリにはたくさんあります。 また、専門店などでおいしいモノの調達もオススメです。 カフェ、サロン・ド・テ、食品のお店などを少しご紹介してみます。 new・ Da Rosa 01.40.51.00.09 62, Rue de Seine 75006 Paris サンジェルマン・デ・プレ地区の高級食材店。ハモン・イベリコ などの生ハムやフォアグラなど。 簡単な食事もできます。 new・ Le Grand Colbert 01.42.86.87.88 4, Rue Vivienne 75002 Paris 老舗のビストロ。良き時代のパリの華やかな面影を楽しめます。 new・ Le Jardin d’Hiver 01.44.58.10.10 228, Rue de Rivoli 75001 Paris ホテル・ムーリス内のサロン・ド・テ。 優雅な雰囲気を堪能。 new・ Le Jardin d’Hiver 01.44.71.15.00 10, Pl. de la Concorde 75001 Paris ホテル・クリヨン内ラウンジ。 待ち合わせにも便利です。 new・ Poilane 01.44.58.10.10 8, Rue de Cherche-Midi 75001 Paris 田舎パンで有名なパリ最古のパン屋さん。 クッキーが絶品です。 new・ Laduree 01.44.77.64.87 21, Rue Bonaparte 75006 Paris 1862年創業のパティスリー。 サロン・ド・テとしてもオススメ。 マカロンで有名です。 new・ Gerald Mulot 01.44.58.10.10 76, Rue de Seine 75006 Paris 便利なデ・プレ地区の惣菜＆パティスリー。 お部屋でつまみたく なります。 new・ Fauchon 01.70.39.38.00 24.26.30 Pl. de la Madeleine 75008 Paris マドレーヌ広場のフォション本店。 種類豊富な高級食材＆惣菜。 幅広い品揃えはお土産にも最適。 new・ La Grande Epicerie 01.44.39.80.00 24, Rue de Sèvres 75001 Paris 老舗デパートの”Le Bon Marche”内食品売り場です。 有名店の セレクトが集まり、パリらしい食材もそろいます。  （※ 情報は記載時点のもので、最新・正確とは限らない点ご了承ください。） ホテルのトピック） 早くから世界的一大観光都市でもあるパリは、山の手線内側ほどのこじんまりした街であっても、様々なランク、規模のホテルが用意されており、目的に応じてその時の旅のスタイルに合ったものを選ぶのに十分応えてくれます。 これまでロケーションを重視しつつ、グレード感も考えて色々試して来ましたが、最近最も自分にとって満足度の高いホテルに出会い、リピートしています。 ”LE MEURICE（ホテル・ムーリス）”。 まずロケーションが気に入っています。 チュイルリー公園の正面でオルセーやルーブル、オランジェリーなど、またヴァンドーム広場、オペラ座あたりにも数分の徒歩圏です。 特にその公園側の部屋は、窓からの広がるパリの景色に、そこがパリで最高の場所であることを実感いたします。 ホテル自体も一歩入ると豪華ながら落ち着いた、どこか爽やかさのある内装、色調が大変気に入っています。 ＲＩＴＺなどと比肩しますが、くつろぎ感があり居心地がよいように思います。 今回ニューイヤーイヴには、"Galette des Rois"がお部屋にサーブされました。 ***”Galette des Rois(ガレット・デ・ロワ)”・・・「王様のお菓子」の意味で、フランスの新年を お祝いする焼き菓子です。 中に”フェーヴ”という小さな陶器がひとつ入っていて、切り 分けたとき当たった人がその日、王様や王妃として祝福されるという伝統的なものです。 フランスでとてもポピュラーな、キリスト教公現節を起源とした風習だそうです。   お部屋にバラとプチフールのお出迎え。  コンシェルジュ  ガレット・デ・ロワ＜２００７/１＞ （※ 情報は記載時点のもので、最新・正確とは限らない点ご了承ください。） |
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